武夷山schedule
2006年10月
中国大陸世界遺産巡りの最後は武夷山。一日のみの強行軍だが天気にも恵まれ良い旅だった。出張先での仕事を終え上海から深夜便で2時間遅れの1時半に武夷山着。ホテルへ向かうタクシーの中で運転手が「1日150元でどうだ」と言う。今回は旅行ツアーを探して利用する予定だったが、時間効率と安さに引かれてタクシーに切り換えた。
翌日7時半にホテル出発。先ずは運転手の勧める「龍川大渓谷」と「青龍大瀑布」へ。最近開発された所でガイドブックにはない。「九曲渓」に沿って上流へ。途中、武夷山のシンボル「玉女峰」をバックに記念写真。ちょっと肌寒いが快晴で気持ちがいい。寝不足も吹っ飛び期待が膨らむ。(以下、写真の下に続く・・・)
8時~9時「龍川大渓谷」、9時半~10時半「青龍大瀑布」と足早に見て回る。渓谷の中を流れる清流と大小幾つもの滝の眺めが素晴らしい。散策しながら感じたこと三つ。①施設が自然に調和している。中国では自然の中に奇抜な色彩の施設が多々見られる。日本人との感覚の違いと諦めていたが武夷山は違う。石段・手摺り・休憩所等々全てが自然にマッチしている。遊歩道に生えている木も切らずに自然のままにしている。②遊歩道沿いに植物の名前や説明を書いた板がきちんと掛かっている。③地元の人がとても親切で丁寧に対応してくれる。今回の運転手の丁さんも人柄が良い。門票の購入・筏乗りの按配等々、きついスケジュールにも嫌な顔ひとつせずに親切に対応してくれた。
次に、丁さんの案内で「仙凡岩茶厂」というお茶屋さんへ。武夷山は烏龍茶の産地。色々な種類の茶を試飲する。私も大分茶の知識がついてきたので話が弾んだ。今日は、日本に帰ってから飲み比べるために5種類の茶を50gずつ購入。400元以上する「金佛」から100元以下の「小紅袍」、皇帝に献上した「大紅袍」等、合計800元で購入。試飲後、それぞれの烏龍茶の茶畑も見せて貰った。
12時半から「九曲渓」の川下り開始。筏は6人乗りで、竹の下地に竹製の椅子が付いており中々の作り。足場の所は水に数cm浸かるので靴を脱いで裸足になる。私以外は杭州から5人(男1・女4)の団体。とても楽しい人達でひっきりなしに歌ったり(英語の歌が多かった)、大声で叫んだり冗談を言ったりしている。家内の友達と何となく感じが似ていると思って聞いて見るとやはり学校に先生+OBだった。約10kmの渓流を第9曲から第1曲まで、天まで届く様な岸壁を眺めながら1時間半かけてゆっくり下る。渇水期で水量はやや少な目だそうだが、足にかかる水の感触が気持ちいい。
遅い昼食の後、15時から「天遊峰」へ。かなりきつい急な石段を400m登ると、遥か眼下にさっき川下りした「九曲渓」のくねくねした流れが見えてきた。武夷山一と言われるだけあって本当に美しい眺めだ。2時間半かかるところを1時間強で往復。さすがに疲れた。
最後に「水簾洞」へ。17時を過ぎ辺りは少し暗くなってきた。西の山の端に太陽が沈んで行くのが見える。ガイドブックには、滝が高い崖の上から簾(すだれ)の様に流れ落ちる美しい写真が載っていたので期待して30分近く歩いて行ってみると、何と滝は渇水期で涸れていて滝壺の池にちょっと水があるだけだった。運転手の丁さんも水が少ないからお勧めでないと言っていたが本当だった。でも貴重な体験かな。暗くなり誰もいない道を引き返すと、丁さんが途中まで車で迎えに来てくれた。進入禁止の筈なのに、心配で無理やり入ってきてくれた様だ。非常感謝。
18時に観光終了。フライト迄かなり時間があるので、按摩店で期間を潰し遅い夕食を食べて空港へ。かなり詰め込んだ充実した一日だった。丁さんには感謝の気持ちで50元プラスして200元を渡した。
<スケジュール>
[前日]上海->武夷山 MF8552(22:40-23:40) 武夷山泊(蘇min*大酒店) *min=門+虫
[当日]武夷山(龍川大渓谷・青龍大瀑布・仙凡岩茶厂・九曲渓竹筏遊覧・天遊峰・水簾洞) 武夷山->上海 MU5532(23:10-0:25)
<費用> 合計:\2791
航空券:\680(帰り:マイレージ) ホテル:\290 タクシー(観光+空港):\230 門票:\194 筏:\100 昼夕食:\96 水:\8 青龍の車:\5 茶購入:\800 按摩:\388