洛陽・安陽・鄭州schedule
2006年8月
今回は初めての夜行列車の旅。世界遺産の龍門石窟の他、少林寺や黄河も観光予定。
金曜日の夜、北京西駅を河南省:洛陽行きの夜行で出発。中国の夜行寝台車は初めての体験。軟臥(一等寝台)と硬臥(二等寝台)があり、軟臥は2組の2段ベッドで1部屋(コンパートメント)構成。一方、硬臥は2×3段ベッドで部屋にドアが無いそうだ。車内での洛陽の人と色々話をして23時頃床に就く。ベッドは私の身長(186cm)でも十分な長さで寝心地も良い。
翌朝8時半前に洛陽着。ホテルへチェックイン後、タクシーと1日430元で交渉成立。先ず、今回の最大の目的の龍門石窟へ。途中、真言宗(空海)縁の寺と言われる廣化寺(詳細不明)を立ち寄りここを軽く見た後、石窟入口へ。龍門石窟は伊河の両岸に沿って石窟が続いており、全体が風光明媚な所で、特に、東山から見える石窟の全景は圧巻。また、宝泉寺の廬舎那仏は、龍門石窟のシンボル的存在、端正な顔立ちで美しい。唐の則天武后をモデルにしたと言われる。2時間かけ、西山・東山・最後に白園(白居易の墓)と見てまわる。(以下、写真の下に続く・・・)
この後白馬寺へ。ここは仏教伝来後最初に建てられた寺院で、シンボルの斉雲塔(高さ35m)が印象的だ。午後は少林寺へ。少林寺にある壁画:十三和尚救唐王の前で日本の少林寺拳法の団体は記念写真を撮っていた。また、話に聞いていた武僧脚坑を見ようとしたが何処に有るのか分からず散々探してしまった。少林寺と塔林を見学し、最後に少林寺武術館で演武を観賞した後、18時過ぎに洛陽に戻った。
無理して一日で少林寺まで見てしまったので、欲が出て、急拠、安陽にある殷墟へ行きたくなった。但し、安陽は洛陽から列車で3時間強、しかも早朝3時発で立席のみ。でも、今年8月に世界遺産になった殷墟を見たいという意志が勝って強行することとした。
早朝(というより深夜)2時半起床、3時の列車に飛び乗る。ウルムチからの夜行で車内は満員で、座るどころか床に寝ている人もいて立つ場所の確保に一苦労、長い・眠い3時間だった。駅前でタクシーを拾い、屋台で朝食(2元)、8時を待って殷墟を見学。数ヶ月前迄は入場無料だったが世界遺産になってから有料(50元)になったそうだ。「殷代車馬坑」「甲骨文碑廊」が印象的だった。
9時50分発の高速バスで3時間かけて鄭州へ。先ずタクシーで北西30kmにある黄河遊覧区へ。入口からは電動車で河辺に行く。水に触ってみると、やや温め、その名と通り濁っている。右手に鉄橋が、遥か先に対岸が見える。さすがに広い。電動車は既に戻ってしまい、この後の交通手段はバイクしかない。ちょっと怖かったが、90元を払いバイクの後ろに乗って黄河が見渡せる高台の観光スポットを幾つか回った。帰りは路線バスで鄭州市内へ。この後、大急ぎで、「二七塔」と「商代遺址」の2ヶ所を見て、空港行きのリムジンバスに飛び乗った。何とも忙しい、駆け足の旅だった。
<スケジュール>
金曜日 北京西->洛陽 K269(19:51-8:22)軟臥下
土曜日 龍門石窟・白馬寺・少林寺観光 洛陽 明苑大酒店泊
日曜日 洛陽->安陽 T70 (3:04-6:19) 無座(立席) 殷墟観光 安陽->鄭州(高速バス)(9:50-13:00) 鄭州観光(黄河・二七塔・商代遺址)
鄭州->北京 CZ3175(19:50-21:00)